越前朝倉氏に仕えた人物。一族は越前国足羽郡に勢力を持った豪族とされる。

主家の滅亡後は伯耆国日野郡二部村へ落ち延びたとし、二部足羽家の初代で伯耆国二部城の城主となる。

永禄年間（1558年～1570年）、織田氏により越前朝倉氏が滅ぼされると伯耆国日野郡二部村へと落ち延び、要害山に住み着いたとある。（伯耆志）

足羽家の家伝にも伯耆志と同様の内容が伝わっており、永禄年間（1558年～1570年）、縁故を頼って来伯し要害山に砦を構えて住居とし、これを二部足羽家初代としている。

郷土史では永禄年間（1558年～1570年）、二部城へ来城し傳燈寺の外護を修復したとある。（ふる里 野上の郷）

足羽家の家伝と併せて、越前に居た頃より交流があったことを示している。

伯耆国への流転は主家の越前朝倉氏滅亡によるものとする説では越前朝倉氏が滅ぶ1573年（元亀4年/天正元年）、刀根坂の戦いの後と推定されているが、越前朝倉氏が滅びる前に先行して一族の一部を縁故のある伯耆国へ落ち延びさせていたなど年号が合わない理由は諸説考えられる。