城娘図鑑
伯耆国天狗岳陣所(鳥取県日野郡江府町江尾)
江美城を攻め落とすため、杉原播磨守ら率いる毛利方の精兵3,000騎が陣地を築いたと伝える場所がこの天ゴウ瀧。
ちなみに名称が登場するのは「江美十七夜物語」という江府町長であった井上健治氏の物語のみのため創作の可能性もあり。
天狗岳、天狗山、天狗ヶ滝、天コウ滝…色々な呼び方があるみたいだけど、元々はこの周辺にあった「天狗山」に因んだ地名らしい。
「滝」という地名があるけど滝は無く、南に流れる南谷川(この辺りの地名で南谷は”うなんだ”と読むらしい)の流れが結構いい音するので、もしかするとこの轟音が由来かも。
天狗山があった頃は滝があったのかもしれないけど、現在は段々畑が続く田園風景。とても戦があった場所とは思えないね。
ちなみに天ゴウ滝のちょうど北側が市ヶ坂。
蜂塚右衛門尉の妻、お市さんと子供達が隠し通路を使って逃げてきたとする場所だけど、出てきた真正面が敵本陣というのは…。