【 伯耆古城図録（湯梨浜町篇）更新 】田後城
伯耆民談記では毛利方が布陣する馬ノ山砦に対し、南条方は太平山に沿った防衛ラインを敷いています。
日下山城（或いは清谷城）から田後城まで万里の長城が如く堀と土塁を築き、猛将と謳われる吉川元春の軍勢に備えたようです。
田後城では南条方の主だった将を集めて軍議が行われてましたが、軍略で劣った南条方は山名氏豊の敗走を機に総崩れ…城主の南条元周や猛将と名高い田原市之進ら個々の活躍は光りますが、結果的に南条方は戦に敗れ羽衣石城や岩倉城へと引き上げることとなります。
撤退の際、田原市之進は田後城へと火をつけたため城は炎上し焼失、占領した吉川方も城の再建は行わずそのまま廃城となりました。
（鳥取県東伯郡湯梨浜町田後（字城の内））
