武将列伝帖
ふじい すけべい
藤井助兵衛
【氏】不明【姓】不明【名】藤井【通称】助兵衛【諱】不明
別 名
-
出 身
不明
官 途
不明
所 属
中村氏
生 年
不明
没 年
不明
- 列 伝 -
中村家の家臣。
柳生一族の剣豪、柳生宗章を討ち取ったとされる人物で、その功績を後々まで誇ったと記される。
騒動で対峙した際の柳生宗章は18余名を戦場で斬り伏した満身創痍の状態であり、刀も全ての刃が零れた有様であったと伝えられる。
この時、柳生宗章は従者の森池五郎八と共に最期の死に場所を求め、斬死覚悟の無謀な突撃を慣行したとも云われる。
本人の武勇については不明だが一説には柳生宗章と十文字の槍を持って何合か渡り合った末に討ち取ったとする話も見える。
剣豪、柳生宗章を討ったとする本人の活躍より、満身創痍で戦い続けた柳生宗章らの立ち回りが後世へと語り継がれることとなり、対比される形で低い評価も並ぶが、武辺者が揃う中村家の家臣団に名前が見えることから唯の凡夫とするには疑問符が付く。
騒動後は柳生宗章を討ったことを大きく誇って回ったようだが、当地では柳生新陰流の名声が大きく上がったとする一方、本人の武勇に関して広がることはなかったようである。