城娘図鑑
伯耆国岩倉城(鳥取県倉吉市岩倉)
打吹城や田内城と同じく、倉吉市内に栄えた城下町を有したとされる岩倉城。
関ヶ原の戦いの後、中村一忠が伯耆国に入り、家老の横田内膳による米子の城下町整備の際、岩倉城下の町民を移住させた区画が現在の米子市岩倉町。
それより以前、吉川広家の行った町割りで既に存在した説、さらに以前の大永の五月崩れで避難してきた民が集まった町とする説。諸説あるけどはっきりしないところはあるわね。
米子城の天守についても岩倉城を移築した伝説から「久米城」と呼ぶ言い伝えも残り、廃城後に城の資材が米子城建築に転用された可能性もありそうよ。
三徳山の投入堂のように岩倉城を米子まで投げ飛ばしたのかも知れないわね。実に興味深い伝説だこと。